お手入れと保管

絹の性質

絹は蚕が糸を吐いて作った繭から出来る、天然繊維の中で唯一の長繊維です。
成分はアミノ酸からなるタンパク質で、美しい光沢なめらかな風合いを持ちながら吸湿性・放湿性・保温性に優れています。
その反面、摩擦・光・水に弱いという特性があります。

この絹の特性をご理解いただくと、きものを扱いやすくなります。

着用前に

きものは、基本的に汚さないように心がけてください。
きものを着る前、片付ける前にはよく手を洗い、衣裳敷などの清潔な敷物の上できものを広げます。
きものを着る前日はハンガー等で吊るし、畳みジワを伸ばしましょう。

外出時には

外出時にはチリやホコリ、直射日光を避けるためショールやコート、羽織をお召しください。イスが汚れていたため、座った際に帯が汚れてしまった等
何も羽織らずに外出されると、ご自分のミスでなくても大切なきものが汚れる場合があります。

着用後は

1日か2日、部屋の中で風通しの良い、直射日光の当らない場所で「陰干し」して熱や湿気を除いてください。
「陰干し」の際、着物用ブラシ等でほこりを払います。

シワが目立つようでしたら、アイロンを掛けてください。
スチームアイロンは縮みますので、ご使用は避けること。
当て布として手拭いなど綿布をご用意ください。手拭いの場合、糊気のないものを使います。当て布の上からアイロンを掛けることにより、コテずれを防ぎます。
アイロンはこすらず、生地の上から重みを掛けるようにしてください。
シワが残る際は、手拭いに少し霧吹きして、手拭いを揉み水気をなじませてからアイロンを掛けます。金銀箔や刺繍はアイロンの熱に弱いため、その上からアイロンを掛けるのは避けてください。